メイドカフェ行けるかな 後編
~前回のあらすじ~
得体の知れない恐怖を押し殺してメイドカフェに潜入した大人迷子。
しかし状況は想定を遥かに超えて悪く、人として大切な何かを見失いそうになる。
果たして大人迷子は無事に潜入ミッションを終えられるのか?
どうも、大人迷子です。
前回に続いてメイドカフェ地獄編です。
笑って頂ければ幸いで御座います。
続く蹂躙
とりあえずコーヒーは注文した。
よっぽどビールに替えようかと思ったが、この日はターミネーターを見るつもりだった(要するに上映時間までの時間調整も兼ねていた)ので、この時点であまりアルコールは入れたくなかった。
程なくしてお冷やが運ばれてくる。
店側によると「萌えウォーター」らしいのだが、別に萌えもしなければ美味くもない。
せめて「キンキンに冷えてやがるー!」ってんなら印象も違うものを。
とりあえず耳はくそ邪魔なんで外して置いておきますね。
外は晴れているが、私の心は荒天だった。
やがてコーヒーが運ばれてきたが、私はまだまだこの店を甘く見ていたんである。
冥「それではこれから美味しくなるおまじないをかけていきますにゃん☆」
あーはい、そうっすか。おなしゃーす。
冥「『美味しくな~れ☆萌え☆萌え☆きゅ~ん☆』で、一緒にお願いしていいですか?」
…………は?
いやいや冗談だろ((((゜д゜;))))
何で俺もやねん。
そんなまじない使えねーわこっちは。
大「…ちょっと厳しいです」
冥「えぇ~!?」
『えぇ~!?』じゃねぇよこちとらもう通夜みたいなテンションなんだよ気付けよ!
本音は『ちょっと厳しい』じゃなくて『死んでも嫌』なんだよ!むしろちょっと気を遣った発言なんだよ!!
さらに死体蹴り
そんなこんなで「おまじない」は冥土だけで行ったわけだが、言わずもがなそんなことでコーヒーの味は変わらないのである。
もし味が変わるなら、あまねくこの世全てのコーヒーにはおまじないが施される筈だ。
そうでない、ということはそういうことだ。
……まぁいい。とりあえずコーヒーを飲
冥「夢の国に来るとお耳が生えちゃうんだにゃ~ん☆」
テーブルの上にぶん投げておいた耳を通りががりの冥土に被せられる。
(゚-゚)
もうやめて!
とっくに大人迷子のライフはゼロよ!!
勿論言うまでもなく、ここはそういう店なのであって、異分子なのはわたしである。
だが異分子は異分子であるから異分子なのだ。
なんだか禅問答じみているが、言いたいことはお解り頂けるだろう。
これを書きながら思ったのだが、勿論メイドカフェが楽しかったんなら楽しんでくるつもりだったんだろう。多分。
けど恐らく、楽しくもねーのに無理して楽しいふりをする気は最初からさらさら無かったのであって、何となくこの展開が読めてたからこそあんまり行きたくなかったんじゃないかなーと。
逆襲
どうにもよろしくない。
「知らないことをやっている」以上はブログの趣旨的に間違っていないわけだが、これでは私が心に傷を負っただけではないか。
考える。
ここまで全て受け身であったためにコムスメちゃん達にいいように遊ばれた。
攻めるしかない。
なんとなくのメイドカフェのイメージとしてだが、アレがあるのではないか。
ある。
糸口を見出した大人迷子、ここで反撃に転ずる。
大「あの、すいません」
店のルール的には「にゃんにゃん」と呼ばなければいけないことになっているようだが、知ったことではない。
今の私は異分子。
現代に降り立ったターミネーターである。
目的に従って粛々とオムライスをオーダー。
さて、メニューには「メイドちゃんのお絵かき付き」と明記されている。
だからこれは正当な要求だ。
大「姫路城描けます?」
冥「え?」
大「姫路城」
冥「……ちょっと難しいにゃん」
大「じゃあターミネーターのT-800」
冥「結構マニアックなところ攻めてきますね」
……ほう、T-800がマニアックとは面白いコムスメだ。まぁ世代的に仕方ないか。あと語尾の「にゃん」忘れてるぞ。←余裕出てきた。
とりあえずT-800でオーダーが通った。
ちなみにT-800もNGだった場合はアメリカバイソン(写実)とかツキノワグマ(写実)とか段々レベルを下げる予定だった。
審判の日
果たして、オムライスはやってきた。
「お絵かき」は目の前で行うようである。
T-800を知らないコムスメちゃんのためにスマホに画像を出してやる。
ファーwww
何とも悲しい生き物が誕生した。
いや、機械か。
これにはジョン・コナーも思わずニッコリ。
抵抗軍の勝利は目前だ。
こうして一矢報いた大人迷子。
まぁ折角なのでオムライスを頂こう。
…まぁ不味いとは言わないが、3部の時の承太郎だったら金払わなかっただろうと言っておく。
むしろサラダ(厳密にはドレッシング)の方が美味いのはちょっとどうかと思うぞ。
執拗な蹂躙
まぁそんなわけで完食。
ターミネーターにはまだ少し時間があるが、もう十分だろう。とっとと出るに限る。
しかしそうは問屋が卸さなかった。
完食を察知した冥土がやってくる。
冥「『美味しかったにゃん☆』でお願いします」
えー(゚Д゚;)
そういうのもういいよ。
言うほど美味くもなかったし。
最後まで相手の心を折ることを忘れないその心意気は感心させられるのだった。
総括!!
二度と行かない
まぁなんて言ったら良いんだろう。
大学のお遊びサークルみたいなもんだとでも言えば良いのか、ノリノリで参加する分にはそこそこ楽しいのかも知れない。
或いは普通の飲食店よりももう少し店員の女の子とからみたい場合とか、単にメイドが大好物な人とか、目当てがあるならそれも良いだろう。
メイドカフェ、或いはそこに通う人に対するネガティブなイメージを持つ人もいるかも知れないが、偏見・決めつけは良くないと思うのである。
知りもしないのに何が分かるというのか。
どうこう言うならせめて経験してからにするか、飽くまで個人的なイメージ・偏見であるとひと言添えて欲しいものである。
私は全然楽しくなかったから二度と行かないし、行くヤツの気が知れないけどな
※経験してから言ってます。
まぁあれこれ言ったものの、皆さんは自分の好きにすりゃ良いと思います。
自分の人生なんだし。
はてなブックマークのコメント
☆ターミネーター
ぐり(id:greengym)さん
タイムパラドックスというか、タイムマシーンで過去に干渉したらどうなるか、みたいなことの詳細は劇中ではあまり掘り下げられてない印象です。
だからこそ案外と考察が楽しかったりしますが。
☆冥土
ダジャレ先生(id:dajyaresensei)さん
話のタネくらいにはなるかも知れません。
まぁ私もたかだか1店舗に1回行っただけでしかないので、もっと良い店もあったのかも知れませんが。
まこっちゃん(id:vn4r9x)さん
笑って頂けたのなら良かったです(笑)
まぁ無理して行くようなもんでもないかと。
まんまるゲリータ(id:tosakas)さん
確かに夢の国だったかも。
私にとっては悪夢でしたが。