知らないことをやってみるブログ

世の中には、知らないことが多すぎる。アラフォー妻子持ちがなんでもやってみようというブログ。

万年筆で書けるかな

20代前半の事だったように思うが、父親から万年筆を貰った。
正直な話として、使ってみた当時の印象としては「なんかメンドクセー道具」だった。
時折思い出したように引っ張り出して使おうとはするものの、習慣としては全く定着しなくて、結局ペン先を駄目にしてしまった。
後々になってから知ったのだが、それなりの値段の非常に質の良いモノだった。
思えばケシカラン息子である。
そんなこともあり、ここ最近の「知らないことをやってみる」という想いもあり、改めて万年筆と向き合ってみることにした。

まずは安いモノで

繰り返しになるが父親に貰ったモノは駄目にしてしまったので、新しく調達することにした。
が、良い品は良い値段がするのである。
少なくともそれなりに名前の通ったメーカーの品は。
別にそれが買えないほどに生活が困窮しているわけでもないが、「知らないことをやってみるか」くらいのノリで手を出すには二の足を踏むお値段だ。
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まぁなので、まずは安物で入門編である。

万年筆の構造

構造というと大袈裟だが、大きく分けると蓋と持ち手と、主要部品群と言うことになるのか。
蓋は正しくはキャップというようだ。
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キャップを開けるとこう。
キャップはねじ式で回しながら開け閉めするモノとボールペンなどのように垂直に開け閉めするモノがあるようだが、今回のモノはねじ式
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そんで持ち手を外すとこう。
右手側が持ち手だが、正しくは胴軸というようだ。
こちらもねじ式だった。
左手側が主要部品群、まぁ万年筆の筆記具としての機構、鉛筆で言う芯みたいなもんだろうか。
これは正式名称でペン先、首軸、コンバーターで構成されている。

インクの入れ方

万年筆のインク充填方法には大きくカートリッジ式とコンバーター式があるようで、今回のこれはコンバーター式のようだ。
カートリッジ式はその名の通りインクの入ったカートリッジを都度都度交換するモノで、どちらかと言えば気軽に使える方法である印象。
対してコンバーター式は、インクの液体にペン先を浸して、端部の回転式ノブを回して内部にインクを吸引するように充填する。
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まぁこのようにして
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充填されると

書き味、使い心地

万年筆は毛細管現象とやらでインクが出る仕組みのようで、基本的に「筆圧」というような力みはいらない。
て言うかペン先が傷むから駄目。
感覚としてはペン先で紙に「触れる」くらいのレベルで良いと思う。
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強いて一番感覚が近いモノを挙げるなら毛筆だろうか。
変に力みが消えるせいで、普段の自分の字とはまた違った表情を発見するかも知れない。
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私の場合はこんな。
きったねー字でしょ?
でもね、私の書いた字の中ではまだしもきれいな部類なんですよ。

使ってみての印象は

メンドクセー道具だな、と思った。
「お前なんにも進歩してないじゃねーか」って?
はい、すいません。
でも、今はその面倒臭さにちょっとした「味」を感じることが出来るようになった。
まだそれを上手く表現することは出来ないけれど、今度はしばらく万年筆と向き合ってみるつもりだ。
近頃は何でも効率を求める世の中だが、こういう不便も良いかも知れない。手間が掛かるって、そんなにいけないことだろうか。


まぁあれこれ言ったものの、自分の好きにすりゃ良いと思います。
自分の人生なんだし。